【ハニカム構造】蜂の巣はなぜ六角形?蜂ごとの巣の役割!

蜂の巣は見たことありますか?蜂の巣は六角形の集合体で作られています。ハチの巣状の構造を「ハニカム構造」といい、最小の材料で、最大の体積を作り上げることができます。

また、ハニカム構造は、安全性や耐久性、展開性にも優れていて、建築や航空機にも採用されています。

実は、蜂たちは丸の巣を作っているだけで、隣り合う巣が増えることで、だんだんと美しい六角形になると言われています。

貯蔵庫!ミツバチの巣。

ミツバチは、蜜と花粉を採取し、蜂蜜を作ります。そして、それを巣に貯蔵し、冬を越す準備をします。ミツバチの作る蜂蜜やローヤルゼリーは、何年も貯蔵できるほど、保存性が高いです。

ミツバチの巣は、蜂蜜から作られた蜜蝋を材料として使い、耐久性が高く、構造も、何年も使用できるものとなっています。

半年で使い捨て!スズメバチ、アシナガバチの巣。

スズメバチ、アシナガバチの巣は、蜂にとっては過酷な環境である冬を耐え抜いた女王蜂が一匹で作り

 

始めます。そして、働きバチの卵を産み、働きバチが孵ると、巣は急速に大きくなっていき、スズメバチは春先から秋まで、アシナガバチは春先から夏までが活動期間です。

たった一匹でせっせと巣を作り始めるスズメバチですが、一度使用した巣は使いません。半年で使い捨てにしてしまうのです!

スズメバチ、アシナガバチは、草の茎や朽ちた木をかみ砕き唾液と混ぜたものを巣の材料としており、巣自体が丈夫ではありません。これには、スズメバチ、アシナガバチの幼虫も肉食だということが関係しています。まず、働きバチが、幼虫に持って帰る、昆虫も春から夏にかけてが一番多い時期ですし、持ち帰った昆虫はミツバチの蜜のように保存がきかないため、働きバチと幼虫は厳しい冬を越すことができません。そのため、冬になると、女王蜂だけが、冬を越せる場所を探し、巣を捨てて旅立ってしまいます。

蜂は丸い巣を作っているだけ!隣り合うことで六角形になっていきます。

では、蜂の巣はなぜ六角形なのでしょうか。蜂は、まず、中心となる巣を一つ作ります。実はこの時の巣は、丸です。その丸い巣に無駄なく同じような巣を作ると、周囲に6つの巣を作ることができます。この時、接している面が直線となり、自然と六角形が出来上がるのです。

シャボン玉を思い浮かべてみてください。空中でぶつかり合ってもなお割れなかったシャボン玉の接触面は平面になっているはずです。

 

丸い巣は隣り合うことで接点が平面になる。

 

ハニカム構造の採用例!建築、飛行機、新幹線。

平面を隙間なく敷き詰めることを「平面充填」といいます。すべて同じ形で、これができるのは、三角、四角、六角のみです。そして、六角形が最小の材料で、最大の面積を生み出すことができるのです。

蜂の巣は美しい六角形が並んでいます。これは、蜂が最小限の材料で最大の面積を得るために本能的に六角形を作っており、この構造設計は実用性がかなり高く、蜂を由来として「ハニ(honey)カム構造」と呼ばれています。

ハニカム構造は、衝撃吸収性も高く、新幹線や建築、飛行機にまで採用されています。例えば、サッカーゴールの網も「ハニカム構造」です。

蜂は、自然の中で生きていくために本能的に効率の良い形を生み出したということになります。また、それが、私たちの暮らしのレベルアップにもつながっているのです。

まとめ

ハチの巣はかなり高度な作りです。人を刺す危険性もある社会性を持つ蜂ですが、蜂の存在はただ、害虫だと判断してしまうにはとても惜しいものです。蜂たちが生きていくために編み出された最適な形や、機能は、人の生活をも豊かにする構造だといえるでしょう。

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