危険な蜂。強力な毒針を持ち、集団化する可能性もあり、危険な虫です。そんな、蜂ですが、もちろん無敵ではありません!
厳しい自然界には、蜂の天敵もたくさんいます。蜂の種によって習性も違うため、種によって天敵も違います。共通の天敵は、鳥やクモで、大きい種でも4~5センチしかない蜂は、餌として捕食されてしまいます。
ここでは、種別の主な天敵を紹介します!
ミツバチの天敵:スズメバチ、ダニ
ミツバチの天敵であるスズメバチとダニ。この二種はミツバチに甚大な被害をもたらし、全国の養蜂家さんの悩みの種となっています。
・スズメバチ:ミツバチの巣を襲い、幼虫から成虫まで、すべてを捕食してしまいます。スズメバチは、餌場を見つけると、信号を出し、仲間を呼び寄せ、集団で捕食します。そうなってしまうと、ミツバチの巣は早ければ、半日ほどで全滅させられてしまいます。
・ダニ:ダニは、ミツバチに寄生します。規制されてしまったミツバチは本来の動きが出来ず、弱ってしまいます。また、ダニの繁殖能力はすさまじく、みるみる増え、群全体が規制され、ミツバチの群は機能しなくなり、絶滅へと追いやられてしまいます。
アシナガバチの天敵:スズメバチ、アリ
アシナガバチの一番の天敵は、アリです。アシナガバチは習性上、それほど高い場所には巣を作りません。そのため、蟻が侵入することができるのです。
普段は、女王蜂が蟻を寄せ付けない分泌液を巣に塗り、蟻対策をしていますが、女王蜂が不在の時に、蟻は「チャンス」だといわんばかりに巣を襲います。アシナガバチは1群の蜂の数が少ないため、蟻に襲われると、迎え撃つことができないのです。
また、アシナガバチもスズメバチに襲われることがあります。幼虫を求めて、飛んできたスズメバチに勝つことが出来ず、やられてしまうのです。
スズメバチの天敵:ムカデ、オニヤンマ、寄生虫
他の蜂の天敵でもあるスズメバチですが、こちらは意外にもトンボであるオニヤンマが天敵です。
・オニヤンマ:動きも早く、体の大きなオニヤンマにスズメバチも自慢の毒針を出す間もなく捕食されてしまうのです。
・ムカデ:蜂同様、毒を持つことで有名なムカデですが、蜂にも毒は有効なようで、つかまってしまうと、捕食されます。
・寄生虫:スズメバチには、ネジレバネと呼ばれる寄生虫が寄生することがあり、寄生さえた蜂は働かなくなり、巣から追い出されてしまうこともあります。
まとめ
蜂も天敵と戦いながら、厳しい自然界を生き抜いています。
しかし、一番の天敵は私たち人間かもしれません。
我が家に巣を作ろうものなら、危険もあるため、巣を駆除します。この力は蜂のどんな天敵よりも脅威だといえるでしょう。